ecoms: 2008年11月アーカイブ

FA向けアルミ製機器製品および機械装置の設計開発・製造・販売を手がけるSUS(エスユウエス)株式会社(静岡県静岡市、代表取締役社長:石田保夫、www.sus.co.jp)が"アルミが変えていく生活"をテーマに、アルミニウムを使ったプロダクトを募集したデザインコンテスト『SUSアルミニウムアワード2008』の最優秀賞以下各賞受賞作品がこのほど決定いたしました。

本アワードは、軽量で、耐食性、リサイクル性に優れた"アルミニウム"に適した用途や次世代を見据えた可能性を探ることを目的に、毎年募集テーマを変えて開催しているデザインコンテストです。6回目となる今年は、"アルミが変えていく生活"をテーマに8月1日(金)から9月30日(火)までデザイン案を一般公募し、全国から183点の作品が寄せられました。応募作品は、プロダクトデザイナーの岩崎一郎氏、インダストリアルデザイナーの柴田文江氏、建築家・デザイナーのマーク・ダイサム氏、ならびに弊社代表取締役社長の石田保夫の4名からなる審査員によって厳正に審査され、井ノ口洪太さん(24歳、大学院生)の『アルミのタタミ』が最優秀賞に選ばれました。

最優秀賞に選ばれた『アルミのタタミ』は、その名のとおり針金状にしたアルミを織り上げてつくるタタミで、鉄などよりも柔らかく、"熱伝導率"が高いというアルミの特性に注目し、あえて人が常に接触する床にアルミを使用することを試みた作品です。夏と冬で異なる室内環境に対応するためリバーシブルとし、夏は目の粗い畳表を用いるとともに、下部に配した中空アルミパネルで体温を吸収し、冬は目の細かい畳表を使用するとともに下部の温熱パネルから熱を放射することで、季節に合わせた居住空間の快適性を提供するというものです。本作品は、加工性がよく、熱伝導率が高いというアルミの特性に着目し、生活者であるヒトとの触れ合いをデザイン化した点が高い評価を得て、最優秀賞に選ばれました。

なお、11月14日(金)にはアクシス・ギャラリー(東京都港区六本木)にて「SUSアルミニウムアワード2008」の表彰式が開催され、最優秀賞を受賞した井ノ口洪太さんには賞金100万円が贈られたほか、優秀賞(1点)、佳作(4点)受賞者には賞典としてそれぞれ50万円、10万円が贈られました。

アルミは「3R」(リデュース・リユース・リサイクル)に適しているほか、軽量ながら強度が高い、耐食性がよい、加工がしやすい、優れた質感を表現できるといった特長から、建築やプロダクトの分野で注目を集めています。SUSでは今後とも、本アワードの開催などを通じてアルミの新たな可能性の模索していくとともに、素材の有用性の認知拡大を図っていきます。

高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)内の分煙化の取り組みとして設置が進んでいる"喫煙コーナー"の素材として、軽量で錆びにくく、デザイン性の高いアルミニウムが貢献しています。FA向けアルミ製機器製品および機械装置の設計開発・製造・販売を手がけるSUS(エスユウエス)株式会社(静岡県静岡市、代表取締役社長:石田保夫 URL: http://www.sus.co.jp)が製作したアルミニウム製"喫煙コーナー"が、このほど中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)エリア内のSA・PAに30棟採用されました。
アルミニウムは"軽量"、"錆びにくい"、"リユース・リサイクル性に優れる"、"組立・解体が容易"、"デザイン性が高い"など、様々な特長を持った素材です。こうしたアルミニウム独特の特長が注目され、分煙化をより進めるための視認性の確保や、屋外設置であることを前提としたSA・PAの喫煙コーナーとして採用されました。今回設置した喫煙コーナーは、アルミニウム押出材をフレームとした全面ガラス張りの建築物で、素材そのもののデザイン性を活かすことで、喫煙者に喫煙場所がすぐに分かるよう配慮しました。またデザイン性のみならず、アルミ素材はリユース・リサイクルが可能で溶接も不要なため、長期的な視点での省エネルギー効果が期待できます。
自治体の公道や公共施設での分煙化が社会的に広がるなか、NEXCO中日本でもお客さまの声を受け、昨年よりSA・PAの分煙化推進事業が進められてきました。アルミニウム製の喫煙コーナー設置は、これまで簡易ベンチによるすみ分けや鉄骨造の建築物が主流だった喫煙エリアを、より視認性が高く、喫煙者が利用しやすい環境に変えていくことを目的に計画したものです。今年4月から7月にかけてNEXCO中日本エリアの主要SA・PAに30棟採用されたほか、SUSでは同エリア内でまだ喫煙コーナーが設置されてないSA・PAへの採用を目指していく予定です。
地球温暖化問題への対応やCSR(企業の社会的責任)等の観点から、環境に配慮した事業活動が企業に求められているなか、環境循環型素材としてアルミニウムが注目されつつあります。SUS