FA: 2015年2月アーカイブ

FA向けアルミ製機器製品および機械装置の設計開発、製造、販売会社であるSUS株式会社(本社:静岡県静岡市 代表取締役社長:石田保夫)は、米国シカゴに100%出資の現地法人「SUS America, Inc.」を設立し、2015年3月2日より営業を開始します。

SUSでは、日系自動車メーカーが好調な北米地域をアルミプロファイル製品の成長市場と捉え、拠点設立によるサポート体制の整備を進めてきました。これまで北米地域への販売に際してはタイからの輸出で対応していましたが、現地に在庫を保有し加工設備も備えることで、納期を5分の1程度に短縮し、輸送コストも削減します。また、短納期に加えて技術スタッフが新拠点に常駐することで、よりきめ細かく顧客企業からの要望に対応していくことが可能になりました。
当社FA製品は、軽くて加工のしやすいアルミの特性を活かした生産設備合理化のサポートを特徴の1つとしています。そのため、リーン生産方式が普及している米国市場では、日系自動車メーカーだけでなく、航空機関連メーカーをはじめとする現地メーカーにも需要があると見込んでいます。さらに、メキシコにも製品を供給し、日系自動車メーカーの進出が続く同国市場の強化も図ることで、北米市場における売上高を現在の約1億8,000万円から、2020年には35億円に引き上げることを目指します。
なお、新会社「SUS America, Inc.」では、SUSの戦略的製品であるアルミパイプ構造材GF(Green Frame)シリーズの販売から開始し、来年からはアルミ構造材のSFシリーズ、将来的にはSUSのHA(ホームオートメーション)事業を象徴するecomsブランドを市場投入していく計画です。

FA向けアルミ製機器製品および機械装置の設計開発、製造、販売会社であるSUS株式会社(本社:静岡県静岡市 代表取締役社長:石田保夫)は、架台用アルミ構造材「ZF(ゼットエフ)」の発売開始を決定しました。発売日は2015年春を予定しています。
本製品は軽量で高い精度を誇り、優れた耐食性を発揮するアルミの特性を生かしつつ、鉄に迫る剛性を実現したことで、精密なロボット作業の多い半導体メーカーをはじめ、自動車メーカー から食品メーカーまで、幅広い業界での利用が想定されます。

「ZF」はアルミの特性と、お客さまとともに現場の改善活動に取り組んできた経験、そして建築用構造材の供給で培った建築構造学の知見を融合して開発した、SUSの総合力を示す製品です。
工場などの装置架台は荷重や振動による変形・たわみが大敵で、鉄製が主流でした。「ZF」では、大きな力が掛かる接合部の構造に木造建築の伝統技術"二方差し"を応用し、さらに温度差による伸縮が大きいアルミの特性を生かした製法で、剛接合を実現。また、たわみに強いフレームを追究する中、柱と梁で受け持つ力の役割が異なることに着目し、役割に合わせた断面形状としました。これらを組み合わせ、同等サイズの鉄製溶接架台に迫る高い剛性を発揮します。
アルミ本来の持つ軽さと優れた加工性から、レイアウト変更などにも対応しやすく、現場のニーズにマッチしたサイズの架台を高い精度でつくれることも大きな利点です。一般的な鉄角パイプに比べて価格や納期の面でもメリットが出ます。

本製品により、自動化設備のカバー用途など荷重の掛からない部分だけでなく、剛性を必要とする架台としてもアルミ構造材を適用できるようになることで、工場内において軽く、クリーンでエコなアルミがより多くの場面で使用できるようになります。生産現場の生産効率向上やカーボンフットプリント削減にも貢献していくことが期待されます。