SUS株式会社 アルミを進化させるSUS
SUS株式会社 アルミを進化させるSUS

ニュースリリース

2005年10月31日
[ecoms]

世界初、柱のない「簾(すだれ)」型のアルミ構造物を製作。

建築家の伊東豊雄氏とSUSが共同開発 東京デザイナーズウィークで11月2日から展示

建築家の伊東豊雄氏(株式会社伊東豊雄建築設計事務所代表取締役)は、アルミ製住宅および建築用アルミ構造材の設計開発、製造、販売会社であるSUS(エスユウエス)株式会社(本社 静岡市 代表取締役社長:石田保夫 URL: http://www.sus.co.jp)と協力し、世界で初めて「簾」型の構造によって垂直方向にカーブする構造壁を持ったアルミ製構造物を製作いたしました。この構造物は、11月2日(水)から明治神宮外苑絵画館前で開催されるアートイベント「東京デザイナーズウィーク」のコンテナ展で、未来型の展示ブースとして初めて出展されます。

これまで、建物の外壁等でカーブ形状のアルミ部材を用いることはありましたが、天井までがカーブ形状で、且つ支柱のないアルミ構造物の製作は、今回が初めてのこととなります。伊東豊雄氏とSUSの共同作業が実現したことで、直線的に利用されることが多かったアルミ建築に新しい発想が加わり、丸みを帯びた美しいデザインの展示ブースとして生まれ変わりました。
今回の構造物は、少しずつ断面形状の異なる3種類のアルミ押出材92本(長さ6m 高さ約70mm×幅85mm)を組み合わせてアーチを作り、部材の両端から通したワイヤーを油圧ジャッキに固定させ、圧力をかけていくことで、部材を一体化させるという構造を用いています。この方法は、軽量さと強度を併せ持つアルミだからこそ実現できたもので、構造設計上、通常の建築物と同等の強度を持ち合わせているため支柱が必要なく、空間を最大限に利用することができます。また、3種類の押出材を自由に組み合わせることで、複雑なカーブ形状を持った様々なデザインの構造物を製作することもできます。
今回の取り組みについて伊東氏は、「将来的には、住宅やコテージといった高い居住性が求められる建築にも応用できるよう改良を進めていきたい」と語っています。

くわしくはPDFファイルをご覧ください。[183KB]